犬のお伊勢参り

江戸時代、すでに、平和だったのでツアーブームがやってきた。

お伊勢参りである。

一生に一度は、お伊勢参りをしたい、できるようになったのである。

運悪く、年老いて、体がとても、旅ができないというときは、飼い犬に路銀を持たせて、送り出した。

いたるところに、お伊勢参りにいく人々がいたので、なにかと、お伊勢参りの犬も一緒にいったのである。

宿では、首に付けた、路銀から餌代をとって、エサももらえたのである。場合によっては、これはえらい犬だということで、路銀を足してくれた。路銀が重くなると、銅銭を銀匁に代えて、軽くしてやった。

お伊勢さんも、ちゃんと、御札を、犬にくくりつけてやった。

帰ってきた犬は、旅先で、丁重に扱われて、たくさん、食べさせてもらえるので、飼い主のところに、帰ってきたときは、肥えて帰ってきたということだ。

日本は安全で、心暖かい、信心深い、人々の国であった。

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