どの筋が言っているのか知らないが、安倍政権は右翼ではない。
日本の政治勢力は大きく4つある。
まず、左から共産党、これはソ連が崩壊しても共産主義を標榜しているのでわかりやすい。
民主党、自民党はわかりづらい。民主党の中に元共産党がいるかと思えば、自民党に入りたかったのだが、選挙区の都合で民主党から出ているのがいる。
ここからは政党ではなく、親米もしくは親中でわけたほうがわかりやすい。
まず、親中だ。中共、韓国に親しくしている、配慮する勢力である。一見、温和な政治姿勢のように見えるが、場合によっては売国的に見えるときもある。
次に、親米だ。これは無理もないところだ。世界最強の軍隊、国力をもった国と親しくするのは当然であるからだ。問題なのは、日本の利益よりも米国の利益を優先するかのような政策を持つときがある。
最後は、少数だが、日本の伝統を守る独立派である。これは明治維新から信条的にはつながっている。和魂洋才である。これは右翼ではない。ただ単に、右翼と言う場合、親中であることも親米であることも、独立派であることもあるので区別がつかない。
さて、安倍政権であるが、一見、戦後レジームからの脱却、強い国日本、とくるので独立派のように聞こえるが、政策を見る限り、TPP参加の姿勢を見ると、親米派である。
集団的自衛権のとらえ方も、自衛隊の中身が独立派ではない。
たとえば、主要兵器、戦闘機は国産でなければ、生産国に従属的な戦略にならざるを得ないが、次期戦闘機は国産ではなく、米国製F35である。独立派であるならば研究用の少数機ならばよいが実用機は国産F2を自力開発するべきである。日本はゼロ戦を作った国なのだ。